自分らしい治療選択の相談

医師の提示した治療を選択して同意書にサインをする。

今では治療を受けるためにはどの病院でも行われる必要な医療者と患者との確認行為です。

しかしこの大切な患者さんが行う治療選択の場面での同意書へのサインは

患者さんが治療内容を正しく理解納得してからの同意ではなく

同意書にサインをしなければ治療を受けられないので治療内容の理解は不十分でもサインする。

どちらかと言えば医療者側のための同意もしくはサインになってしまっているのが現状です。

医師に治療選択を迫られた時、また自分で治療を選択する時、誰に相談しますか？

もちろんご家族との相談が多くなるでしょう。

本来なら医師、看護師などが患者さんの治療選択や意思決定の場面で納得できるまで時間をかけて相談支援できれば患者さんにとってこれほど心強いことはないでしょう。

ですが、現実問題として多くの患者さんを担当しなければならない病院での医療者の対応は限られています。

患者はもっと時間をさいて丁寧な説明や対応をして欲しい。

医療者は限られた時間の中で十分説明や対応をしている。

この医療者と患者の感じる対応時間のギャップが今の医療の問題でもあります。

患者さんは治療選択の場面でもっと医療者から医療専門的アドバイスやサポートを受けて意思決定をしたいと考えています。